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エリアーデ幻想小説の至福

2013
12-29
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平成25年12月29日
本日のBGM
Van Morrison - Natalia

19本の薔薇19本の薔薇
(1993/06)
ミルチャ エリアーデ

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令嬢クリスティナ令嬢クリスティナ
(1995/03)
ミルチャ エリアーデ

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ホーニヒベルガー博士の秘密(ソムニウム叢書3)ホーニヒベルガー博士の秘密(ソムニウム叢書3)
(1983)
ミルチャ・エリアーデ

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エリアーデがこれほどの作家とは迂闊にも知らなかった。
例の「ヨーガ」からの流れで手に取ることになったのだが、エリアーデの著作集には澁澤龍彦が月報に書いていて、澁澤の著作はほぼ9割近く読んだはずだが、これも迂闊にも知らなかった。
眼に入らなかったのか、印象に残らなかったのか・・・恐らくは後者であろう。
というのも、澁澤にしてはごくあっさりした取り上げ方だったから・・・

上記、三作はそれぞれ単行本の形で今でも入手ができる。
いずれも面白かった。

但し、当方が読んだのは、以下の全集による。

エリアーデ幻想小説全集〈第1巻〉1936‐1955エリアーデ幻想小説全集〈第1巻〉1936‐1955
(2003/07)
ミルチャ エリアーデ

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エリアーデ幻想小説全集〈3〉1974‐1982エリアーデ幻想小説全集〈3〉1974‐1982
(2005/02)
ミルチャ エリアーデ

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最初に「19本の薔薇」を読んだが、何故わざわざ全集で、と断ったかと言うと、一般の読者、それほど小説好きでなく、また古今東西の小説を読み漁ってきた人でない限り、この作品の面白さは判らないのではないかと思ったからだ。
きっと、物足らなさを覚えるだろう、と思う。
それが、この作家の謂わば「味」と言ってもよいのだが、それを初見で感じ取るのはなかなか難しかろう。
「味」を知るには、この全集(3)の別の作品を順番に読むのが一番の近道だと思う。

「令嬢クリスティナ」は全集(1)の冒頭にある。
ホラー映画の原作にありそうなお噺だが、悪くない。
その次に「蛇」で、これもよいが、これは全集ではないと読めない。
続いて「ホーニヒベルガー博士の秘密」が来る。
短い作品だが、エリアーデの自信作らしいが、頷ける。

また、いずれの作品も彼の小説以外の著作を読めば、さらにその深奥を覗くことが可能になるだろう。

特に、これがよい。


エリアーデ著作集 第1巻 太陽と天空神エリアーデ著作集 第1巻 太陽と天空神
(1986/10)
ミルチャ・エリアーデ

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エリアーデ著作集 第2巻 豊饒と再生エリアーデ著作集 第2巻 豊饒と再生
(1974/07)
ミルチャ・エリアーデ

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エリアーデ著作集〈第3巻〉聖なる空間と時間 (1974年)エリアーデ著作集〈第3巻〉聖なる空間と時間 (1974年)
(1974)
不明

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こうした小説を自宅で寛ぎながら読むと言うのは、ほとんど至福の時間と言いたい。

因みに全集の(3)には佐藤某という女流作家があとがきのような、エッセイ風のものを寄稿している。
普通、本は後ろの奥付から読むのが習慣だが、このエッセイは最後に眼を通した。
その方が良かっただろう。
最初に読んだら、読む意欲がかなり削がれたかもしれない。
実を言えば、最後に読んでも、却って後味の悪さを覚えたのであるが。

この人はエリアーデの置かれた状況、東西冷戦時代の東側の状況を頻りに強調しているけれど、それが間違っているわけではないが、今の時代、もうそうした「メガネ」は度数が合わなくなっているのではないか、と言うのが感想である。

寧ろ、「メガネ」を外しても、十分鑑賞に耐えるのがエリアーデの小説であって、どんなものであれ、作品の真価とはそうしたものではないか、というのがこちらの持論なのであって、「メガネ」は却って作品の本質を曇らせてしまう可能性だってあるのだから。

この人のことは知らないが、こうやって全集の巻末にそれほど短くないエッセイを書くのだから、エリアーデが嫌いなはずはない、と思うのだが、そうしたものがまるで伝わってこないのも不思議である。
いや、案外、好きではないのではないか?
となれば、そんな人に原稿を依頼した編集者の人選ミスということになるだろう。

唯でさえ、安くない本である。
現在は品切れで、そこそこの需要はあったのだろうが、再販の可能性はほとんどないのではないか。
ならば、不要な経費は削減すべき・・・と下世話なことを考えてしまう、要らぬあとがきの典型、と敢えて言い添えておこう。

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Author:stanton919
由紀 かほる

憂国を語る、《恋愛》小説家。

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